【まとめ】仮面ライダーのおもちゃについて解説します

仮面ライダーのおもちゃの魅力とともに、具体的なアイテムをいくつかピックアップしてご紹介します。

変身ベルトや武器玩具、フィギュアなど、実際の商品名を挙げつつ、その特徴や遊び方を解説していきますので、購入やコレクションの参考にしていただければ幸いです。


1.仮面ライダー玩具の基本構造と歴史の流れ

● 昭和~平成初期

仮面ライダー1号・2号の時代には、ベルト中央の風車パーツが回転するシンプルな「変身ベルト」玩具が中心でした。電池や電子音は少なく、動力もゼンマイ仕掛けや手動回転で、いかにも「昭和の玩具らしい」素朴なつくりが魅力でした。その後、平成初期の『仮面ライダークウガ』や『仮面ライダーアギト』が登場すると、光や音声ギミックが本格的に導入され、“劇中再現”という楽しみ方が徐々に浸透していきます。

● 平成中期~後期

『仮面ライダーW』の「ガイアメモリ」や、『仮面ライダーオーズ』の「オーメダル」、「仮面ライダーフォーゼ」の「アストロスイッチ」など、小型アイテムを組み合わせる遊びが一気に本格化したのもこの時期です。例えば、「DXダブルドライバー」に付属のガイアメモリを差し替えると変身音や必殺技音が変わる、といった多彩なギミックが子どもから大人まで大きな話題を呼びました。

● 令和期~現在

令和最初のライダーである『仮面ライダーゼロワン』では「プログライズキー」、『仮面ライダーセイバー』では「ワンダーライドブック」など、作品世界に合わせた独自のキーアイテムが続々と登場。さらに、『仮面ライダーギーツ』の「レイズバックル」や、『仮面ライダーガッチャード』の「ライドケミーカード」のように、コレクション性と拡張性を兼ね備えたアイテムが続いており、毎年多くのファンを惹きつけています。


2.具体的なおもちゃ紹介:変身ベルト編

● DXダブルドライバー(仮面ライダーW)

平成ライダーを代表する一つとして、いまだに高い人気を誇るのが「DXダブルドライバー」です。劇中と同じように左・右で2本の「ガイアメモリ」を挿すことで変身・必殺技音が再現されます。「ジョーカー」「サイクロン」「ヒート」「メタル」「ルナ」など多数のメモリを集めると変身パターンが増え、コレクションとしての魅力も抜群です。

● DXオーズドライバー(仮面ライダーオーズ)

3枚の「オーメダル」をスキャンして変身・必殺技音を発動するギミックが目玉。メダルには「タカ」「トラ」「バッタ」など様々な種類があり、組み合わせを変えるとフォームや音声が変化します。劇中さながらのスキャニングチャージ演出を体験できるため、発売から年数が経った今でも根強い人気があります。

● DXゲーマドライバー(仮面ライダーエグゼイド)

カセット状の「ライダーガシャット」を挿入することで変身するドライバー。ガシャットのデザインはゲームソフトのようになっており、ユニークでポップなカラーが魅力的。劇中ではレベルアップの演出が印象的でしたが、玩具でも挿し込むガシャットの数や種類によって音声が変化し、遊びの幅が非常に広いアイテムとなっています。

● DXデザイアドライバー(仮面ライダーギーツ)

令和ライダーの人気作『仮面ライダーギーツ』で使用される最新ベルトの一つ。交換パーツの「レイズバックル」を装着することで、さまざまなフォームチェンジが可能。さらに拡張性が高く、ベルト本体だけでなくバックルのバリエーションも豊富に発売されているため、今から集め始めても十分に楽しめます。

● DXガッチャードドライバー(仮面ライダーガッチャード)

放映中の令和最新ライダー『仮面ライダーガッチャード』で使われる変身ベルト。劇中同様、「ライドケミーカード」を2枚セットしてスキャンすると、合成化学反応をイメージした光と音が発動します。カードの種類は非常に多彩で、ライダーのフォームだけでなく特殊な技やコンビネーションを想起させるデザインも魅力的。集めるほどにギミックが増していくため、コレクション欲を大いに刺激してくれます。

● CSMシリーズ(COMPLETE SELECTION MODIFICATION)

大人のファン向けに展開されている高級路線の変身ベルト。たとえば「CSMダブルドライバー」や「CSMデンオウベルト」などが有名です。劇中の造形を極力再現したデザイン、高音質スピーカーを使った音声、キャスト陣によるセリフ収録など、ファンにとって夢のようなクオリティが大きな魅力。価格も2~3万円以上することが多いものの、それを補って余りある満足感を得られるアイテムです。


3.具体的なおもちゃ紹介:武器&アイテム編

● DXメダジャリバー(仮面ライダーオーズ)

オーズが使用する剣型の武器玩具で、オーメダルを複数枚収納しスキャン音を鳴らすことが可能。ベルトのスキャン音とも連動する作りで、変身後の必殺技を劇中さながらに再現できる点が人気です。メダルの組み合わせ次第で音声パターンが変わるため、メダル収集がさらに楽しくなります。

● DXマグナムシューター40X(仮面ライダーギーツ)

ギーツの主力武器である銃型武器。中央部分に「レイズバックル」を装着してフォームチェンジをイメージした音声が鳴るなど、ベルトとの連動遊びも充実。銃とブレードの2形態への変形が可能で、遊び応えのある一品です。

● ガシャコン武器シリーズ(仮面ライダーエグゼイド)

「ガシャコンブレイカー」や「ガシャコンソード」など、ゲームコントローラーをモチーフにした武器群。どれもコミカルなデザインながら、各種ボタンを押すとさまざまな電子音が鳴り、エグゼイドの世界観をしっかり楽しめます。大型の必殺技演出用アイテムも存在しており、実際に持つと軽快かつ派手な音が響くため、なりきりごっこにはもってこいです。

● ライドケミーカード(仮面ライダーガッチャード)

武器というよりコレクションアイテムですが、外せないのが『ガッチャード』のカードです。1枚1枚にユニークな「ケミー(キャラクターやモンスター)」のイラストが描かれており、集めるだけでも楽しいという声が多いです。今後も新キャラクターのカードが追加される可能性があり、末永く遊べる要素が詰まっています。


4.フィギュア:S.H.Figuarts ほか

● S.H.Figuarts

バンダイスピリッツが展開する、約14cmサイズのハイターゲット向けアクションフィギュアシリーズ。精密な造形と可動域の広さが売りで、仮面ライダーシリーズも各作品・各フォームにわたって多種多様な商品がリリースされています。たとえば「S.H.Figuarts(真骨彫製法) 仮面ライダーW サイクロンジョーカー」は、劇中スーツを彷彿とさせるシルエットと塗装で、多くのファンから高評価を得ています。
フィギュア用の台座や背景パネルを用いた撮影を楽しんだり、コレクション棚にディスプレイしたりと、飾り映えが抜群であることも人気の理由のひとつです。

● RKF(ライダーキックスフィギュア)

子どもでも手に取りやすい価格帯で、基本的な可動域を押さえつつ、フォームチェンジ用のパーツが付属しているなど、遊び心がしっかり詰まったシリーズ。最新ライダーから歴代ライダーまで順次ラインナップされており、手軽にコレクションを増やすことができます。激しいアクションポーズを決めて遊んでも壊れにくい設計が特徴です。

● 食玩・カプセルトイのミニフィギュア

スーパーやコンビニで手軽に買える食玩や、ガチャガチャでゲットできるミニフィギュアも根強い人気を誇ります。低価格ながらディテールが良く作り込まれているものも多く、ちょっとした空きスペースやデスクに飾るのに最適です。シリーズによっては種類が多く、コンプリートを目指す収集欲をくすぐります。


5.コレクションと保存・飾り方

仮面ライダー玩具はバリエーションが非常に豊富なので、あれもこれもと集めているうちに部屋がいっぱいになってしまうことも。まずは

  1. 好きな作品
  2. 推しの仮面ライダー
  3. 気になるギミック(カード、メダル、バックルなど)

のいずれかを軸にして収集範囲を定めるのがおすすめです。ディスプレイする際は、ほこりを被らないようガラスケースやディスプレイボックスを活用すると見栄えが良く、且つ清掃も楽になります。また、変身ベルトや武器系アイテムは大型なので、壁面にフックを取り付けて掛けたり、専用のスタンドを使って立てておくのも一つの方法です。

フィギュアの場合は可動部が多いため、繰り返し動かしていると関節が緩んでくる場合があります。そうしたときは、市販の関節補強剤や硬化剤を使う方法もありますが、むやみに力を入れたり改造を試みると破損のリスクが高まるため注意が必要です。


6.中古市場とレアアイテムの話題

仮面ライダー玩具は、放送終了後しばらくすると生産が停止するため、中古市場で高騰するケースが珍しくありません。特に、初回限定版プレミアムバンダイ限定のアイテムはプレミア化しやすく、発売当時の数倍以上の価格になることも。ただし、中古でもパーツ欠品や汚れがある場合は値段が下がるため、根気よく探すとお得な掘り出し物に出会えるかもしれません。

また、CSMシリーズなど高価格帯アイテムは、予約受付期間を逃すと入手が困難になることが多いので、欲しい場合は早めに予約情報をチェックしましょう。プレミアムバンダイの公式サイトやSNSをフォローしておくと、最新情報をキャッチしやすくなります。


7.今後の展望と楽しみ方

仮面ライダーシリーズは、毎年新作が登場するたびに新しいギミックやアイテムを生み出してきました。とくに令和期の作品はアプリ連動や複数ベルトの合体ギミックなど、ハイテク化&複雑化が進んでいます。今後も新シリーズが始まるたびに「どんな変身ベルトになるのか?」「今度はどんなコレクションアイテムが登場するのか?」と期待が高まるのは、ファンとして嬉しい恒例行事ですね。

また、SNSや動画共有サイトが発達した今は、自宅での「なりきり遊び」を撮影し、音声ギミックを駆使した動画を公開するファンも多く見られます。フィギュアやディスプレイの写真を投稿して、ほかのファンと交流するのも楽しみ方の一つです。作品を超えたライダー同士の「夢の共演」や、「自分だけのカスタマイズベルト」など、ファンの数だけアイデアがあるのが仮面ライダー玩具の魅力と言えるでしょう。


8.まとめ

仮面ライダーのおもちゃは、まさに「男の子(もちろん女の子も!)の憧れ」から「大人の本気ホビー」へと変貌を遂げながら、50年以上にわたって愛され続けています。作品ごとにテーマやモチーフが異なるため、集め始めると奥が深く、一つの作品に集中するも良し、歴代すべてをコンプリートするも良し、と自由度が高いのも特徴です。

  • DX変身ベルトシリーズ:劇中そのままの変身・必殺技音を楽しめる王道アイテム
  • 武器玩具:なりきり遊びの幅をさらに広げてくれる頼もしい相棒
  • S.H.Figuartsなどのフィギュア:飾って良し、撮って良しのコレクターズアイテム
  • CSMシリーズ:究極の劇中再現を目指した大人向けの最高級ライン
  • 中古市場:生産終了後のアイテムや限定品を狙う場合には要チェック

ぜひ、ご自身のお気に入りライダーや興味のあるギミックを軸に、おもちゃ選びを楽しんでみてください。思わず童心に帰って「変身!」と叫びたくなる瞬間を味わえるはずですし、毎年進化を続ける仮面ライダー玩具の世界は、今後も私たちをワクワクさせてくれることでしょう。新しいライダーが登場するたびに増えるアイテムをチェックして、これからもとびきりの変身体験を満喫してくださいね。